選挙に行け と言う前に。

私が小学2年生だった頃、授業中に先生が激怒した。

内容はあんまり覚えていないが、多分クラスの授業態度についてだったと思う。でも、それは私にとってあまり納得出来ないことだった。

クラスの空気が凍りついていて、皆、物音ひとつ立てまいと息を潜めていた。先生の独壇場の始まり始まり〜って感じだった。

先生は「自分の頭で考えて行動出来る様になりなさい。」と声を上げて怒っていた。私は、その言葉を"そのまんま"受け取った。そして、ドキドキしながらも勇気を振り絞って手を挙げた。そしたら、ちょー怒られた。

ただ、手を挙げただけで「うるせぇ、テメェ我慢しろ!」って。私まだ、発言すらしていないのに。

 

 

「自分の頭で考えて行動出来る様になりなさい。」

 

……。

 

今は、この先生にイライラしかしないが、その当時はただただ悲しかった。学校では歯を食いしばって我慢したが、家に帰って号泣した。可愛い花柄の服を着て登校した時に限って、こんなことが起こってしまった。私は小さい頃、何故かオシャレをした時に限ってこういった災難に遭うことが多かった。「もう手をあげるのはやめよう」という気持ちと同時に「私はオシャレをしてはいけないのかもしれない。」とも思った。"出る杭は打たれる"というのをしっかり学んでしまった。未だに流行に疎く、化粧をしないのはこういった心のトラウマが疼くからかもしれない。まあ、それはそれで逆に浮いているんだけど…

 

 

あの方が言いたかったのは…

「自分の頭で考えて行動出来る様になりなさい」ではなくて

○「言われなくても、私の考えていることがわかるようになってね。」

○「空気の読める行動をとってね。」

 

 

こんなことブログにすること自体、本当に今更すぎるけれど。

基本的に「自分の頭で考える力」について「教育」は効果をあげていない… 

テストは、問題作成者が作った道に続くことだけを考えるよう教えている。

全ての答えには正しい答えが一つだけあるということ、その正解を「私達大人は既に知っているぜ」ということ、そして生徒たちに自分が望む解答を学ぶために学校に行くのだということを教えてしまっている。

 

だから結局、一つの正解という名の"現状"にいつまでも囚われることが当たり前になっている。

身近な学校の問題点や劣悪な仕組み,学び方を変えさせてくれもしなければ意見を言うことも禁じられているのに、

そんな現状に甘んじた大人に限ってすぐに「選挙には行きなさい」なんて抜かしたことを言う😔 

そういえば、最も頭を使わずに人の注意を引く方法は怒鳴ることや悪口だと尊敬する方が仰っていました。

 

 小さな物事を変化させることを諦めている子ども達が、スケールの大きなものを変えることに抵抗なく飛びつけると思いますか?

 

だから、普段から、子どもの選択肢を増やすことって大切だと思う。将来の夢〜とか政治〜とか、そんな大きなことじゃなくて「今日は何を学ぼうか」「何を話そうか」「何を着ようか」「どんな髪型にしようか」「何で遊ぼうか」…そんな選択の積み重ねが人を作っていくと思う。

 

失敗するとか、常識とか、社会は甘くないとか、現実見ろとか、一回痛い目に遭わないとわからないんだとか、わからせてやるとか、散々言われた幼少期だったなぁ。

 

最後になりますが、

下の曲、とてもオススメです。

BankBand withSalyu のMESSAGE -メッセージ-です。このフレーズ大好きです。↓

 

教室の隅 貼り出された 子供の頃の夢には
職業の種類だけが並んでた
でも本当は自分を ちゃんと愛せる自分に
なることが何よりも大事だった

BankBand withSalyu /MESSAGE -メッセージ-