対話⑧〜Hさん〜これからの性教育の話。

対話8人目はHさんです!本人の希望により、年齢は非公開で女性の方です。

Hさんとは、またまた、知り合いを介して繋がることが出来ました。

今回のテーマは、「性教育」について。これまでの対話では触れたことのない話題です。

日本では、中々このようなお話は、公の場では出来ませんよね。家庭では勿論、学校での性教育も何だか濁されてよくわからないまま…後からそれ以外の場所で何となく知った方が多いと思います。

だからこそ私は、一度誰かと真剣に語ってみたいと思っていました。凄く大切なことだから!

快く引き受けてくださったHさん。本当にありがとうございます😌

今回の対話を通して、少しでも「性教育」のイメージが変わった!という人が増えたらいいな。

 

以下対話です。↓

 

😊:引き受けてくださり、本当にありがとうございます!今回は、Hさん自身の恋愛や性教育についてお話し出来たらと思っています。うーん。まず何から質問したら良いのでしょう。あ、Hさんの最初の初恋っていつですか?笑笑

 

H:wwwww

 いつかなぁ。年長さんかなぁ。多分。同じクラスの男の子で凄いやんちゃな子だったんだけど、たまにこっそり飴玉くれたり、プリキュアごっこしてたら守ってくれたり。優しくて笑

 

😊:え。なにそれ〜!

初めての付き合ったのはいつですか?😍

 

H:中2の時です笑 数学の授業中に、相手の男の子が「好きです。付き合ってください。」って書いてあるノートをコッソリ見せてきて笑 その場でノートに「はい」って書いて返事しました。彼も優しかったですよ。私が好きになった人って振り返ればみんな優しかったと思います。

ちなみに、今は21歳年上の彼氏がいます😌

 

😊:何ですかその展開ッ!

…あ、「優しい」って人によって色々感じ方が違うと思うんですが、Hさんにとっての「優しい」って何でしょうか?

 

H:「相手目線」ですね♡

例えば落ち込んでいる時に、「大丈夫?」って聞いてくれる人も勿論、優しいとは思うんですが、それって自分視点的なところがある。それよりも「一緒に居るからね」って言ってくれる人に安心します。

 

😊:その感覚わかります!本当に辛い時って、「何も喋らなくて良い!でも側にいて!」って感じになります。相手目線。本当に大事ですよね。

 

性教育の話に結びつけますが、日本って外国に比べてかなり性教育が遅れていると思っています。教わる時期は遅いし、しかも何か機械的に話されて濁される感じ…

私達が生まれることだから、普通に話してもおかしくないはずなのになぁ。私が生まれてきたことって"汚いこと"なんだろうか?って思ってしまうこと、よくあるんですよね…

後、「性教育」って「セックス教育」ではないと思うんですよ。私は「人権教育」だと思っています。勿論、「どうやって子どもは生まれるの?」っていうのを知るのは大切ですが、それ以外にも「嫌な時は嫌と言いましょう」「お互いの同意を得てからしましょう」「自分の身体はこうやって守りましょう」って大人が伝えること。凄く大切だと思います。

つまり、身近にAVを教科書にする人!たくさんいるじゃないですか。「男はやりたいように攻めても良いんだ」って勘違いして、「相手目線」が欠如している人。たくさんいる。色んな面で日本の性教育は遅れていると思います。

 

H:家庭でも濁す親、多いですよね。充分に教えてもないのに、子どもの恋愛にあーでも無いこーでも無いって言う人。多すぎです。

でも、私の母はしっかり話してくれましたね。

小さい時に少女漫画で、男女がベッドで裸で寝ているシーンを見て「何だろうこれ?」ってなって母に聞いたんですよね。その時、母は隠さずに「こうやって子どもは出来るんだよ。」「パパとママは愛し合ったから、今のあなたがいるんだよ。」「でも、中には無理やりされて、その結果、子どもが生まれることもあるの。だから、今のうちから防御方法を考えないとダメだよ。」って言ってくれて。今考えるとありがたかったですね。

 

😊:素晴らしいですね!

世界の性教育のスタンダードを定めたユネスコのガイダンスには、性教育は「"遅くとも”5歳から」と書かれています。子どもの性犯罪被害を無くすためにも、今の日本の性教育はあまりにも欠如しているところが多いと思います。

子どもにそういった質問をされた時に「コウノドリが運んできた」「川から流れてきた」では、ダメですね笑

 

H:www  

結局、どうしたら子どもができるのかわからないまま、学校で性感染症などの情報だけはしっかり入ってきて…って感じですよね。

 

😊:あー。教科書によく"性的接触"でウンタラカンタラ〜って書いてありましたね。いや何それ?って感じでした。良くわからないのに怖いし、汚いみたいな扱いをされるから、マイナスのイメージしかなかった。

 

H:うんうん。そうですね。

 

 

 

 

😊:話は変わりますが、今の彼氏さんとのお話を聞きたいです!どっちから告白したんですか?🥰 

 

H:向こうですね。彼が星を見るのが趣味で、一緒に流星群を見に行こうってお話になりました。実際に行くと凄く綺麗で感動しました。その帰りに、告白されました!

 

😊:キュンキュンですね!

 

H:はい笑 今の彼氏、本当に優しくて尊重してくれて…「相手目線」の出来る素敵な人なんです。

 

私は、彼とのセックスが初めてだったんですが、その時に「こんなに痛いなんて…好きな人とじゃないと耐えられない!」って感じました。それに、やっぱり恥ずかしい。

これが、自分のことしか考えない「自分目線」な人とだったら本当に後悔していたと思います。

彼は私のペースに合わせてくれるし、始める前や最中に何回も「嫌だったら言ってね」って言ってくれます。

 

😊:「No!」を普通に言い合える関係って大切ですよね…。多くの外国では、セックスをする前に会議をするみたいです。「私はこれをしてほしい、これは嫌だ」みたいな。で、終わった後もお互いに評価し合うみたいです。

それに対して、日本はムードを大切にする傾向があって、女性は特に辛い経験をした人も少なくないみたいですね。

 

H:そうですね。

彼、過去に結婚歴があるんです。しかも私とは、21歳も歳が離れている。だから、それこそ付き合い始めの時は、「嫌われたらどうしよう」って不安で。中々自分の意見を伝えられませんでした。

でも、彼はいち早くその不安に気づいてくれました。「嫌な時はちゃんと嫌だと言って」って言ってくれて…その時はとても安心しました。

 

😊:素敵な彼氏さんですね。

 

 

😊:もう少しノロケ話を!

 

H:wwww

最近は、彼が弾き語りをして、私がそれを聴きながら絵を描いていることが多いです。歳が離れているので知らない曲が多いんですが、いつの間にか私も一緒に口ずさんでたりします。

 

😊:え!良い!

彼氏さん、何弾き語ってるんですか?

 

H:奥田民生の恋のかけらです。

 

😊:コイノカケラ…😍

 

 

 

😊:今日、Hさんと絶対話したかったことがあって。

最近、ある自民党議員が「LGBTばかりになると足立区が滅ぶ」っていう問題発言をしましたよね。

この発言は、人権を制限していることも悪質だし論理的にも破綻してて、最悪です。

例えば「Hさんと私は今すぐに女性を好きにならなきゃいけない!」って言われても、性的指向が変わる訳ないし、その「多様性を認めない姿勢」が子どもの出生率を減らしていることに繋がっているんじゃないの?って私は思います。

 

H:そうですね。私の友達に1人、レズビアンの子がいます。でも、その子がレズビアンだというのを、私は最初から知っていた訳ではなくて。ある時に「実はね…」って打ち明けてくれました。

誰かに相談はしたかったけど、「もし、気持ち悪いと思われたらどうしよう」ってずっと悩んでいたみたいで…

以前よりはLGBTの理解が広まりつつも、やっぱりまだまだ偏見は残っているし、平気で「気持ち悪い」って言う人も残念だけど、いる。

性教育」の中に、"性の多様性"を取り入れることも重要だと思います。あくまでも、男女を分けるのは身体の構造くらいで、後は「誰が誰を好きになっても良いんだよ」って。

 

😊:うんうん。本当ですね。

 

H:自分の経験だと、彼とは21歳も歳が離れているじゃないですか。年齢差カップルの偏見も強いなぁって感じることがあります。

自分たちの気持ちに素直になって恋愛すれば良いものの、何で世間の価値観に合わせて恋愛しなければいけないのか。このニュースを見て、少しだけ通じるところがあるなって思いました。

 

 

😊:そっか…歳の差の偏見も確かにありますよね。

 

H:はい。後、歳の差だからこそ、感じる不安もあって。相手が先に死んでしまう恐怖です。

今、コロナで悲しいニュースが多いじゃないですか。だから、尚更「この人が先に死んだらどうしよう」って。

 

😊:そうなんですね。

Hさんから好きな音楽を聞く前に、たまには自分が好きな音楽も紹介します。藤井風さんの「帰ろう」という曲なんですが、死がより身近に感じる今、とても心に響く曲だと思います。帰ったら聴いてみてください。

帰ろう/藤井風

くださいくださいばっかで 何もあげられなかったね
生きてきた意味なんか 分からないまま

ああ 全て与えて帰ろう ああ 何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとう、って胸をはろう
待ってるからさ、もう帰ろう 幸せ絶えぬ場所、帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ 荷物手放そう
憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

https://youtu.be/goU1Ei8I8uk

 

H:ありがとうございます。私の好きな曲は、ケツメイシの「子供たちの未来へ」です。

もし、結婚して子どもが出来たら子どもに聴かせたいな…

 

😊:良いですね!

 

ケツメイシ/子供たちの未来へ

人が人を信じられない
世の中 危うい方への道 変えたい
自然壊す 人に傷負わす
視線そらす 大人見て子は育つ
きれいな空 海に謝りな
破壊 戦い ではなく 語らいが
必要 きっと いつも この先も
と思うなら 子供の未来に愛を

 

たった一つの巡り合いから生まれた
君とのすれ違いの時代へ
君の為に 君たちの為に
何をし何を残してやれるだろう
子供たちの未来が 想像よりも幸せで
また その子供たちの未来も 君よりもっと幸せで
ありますよう 共に願おう
なりますよう 永遠に語ろう
励ますよう 共に歌おう
笑顔だらけの未来へ

https://youtu.be/bViZ7uTvVMg

 

😊:好きな言葉は何ですか?

 

H:言葉…思いつかない。

あ!背水の陣!wwwww

 

😊:何故、最後の最後にいきなり背水の陣?笑笑 

 

H:個人的に危機的状況じゃないと頑張れないからです!

 

H・😊:wwwwwww

 

 

ーーーおしまいーーー

性教育は大事です!

でも…

下ネタと性教育が混同しているそこのアナタ!ダメ!

 

性教育=エロではありません。正しい性教育を教えることは、自分の身を守ること・自分が尊い人間だと理解すること・自分の身体の理解が深まることに繋がると私は思います。

 

私自身小学生の時に、自分の身体のことを一部の男子にからかわれ、傷ついたことがあります。

(訳あって下の毛が濃いと噂が広まり、一時期のあだ名は「モジャモジャ」でした。トホホ)

 

成長していくにつれて性への関心が芽生えるのは当然のことですが、正しい性教育を教えないと誰かを傷つけることに繋がります。最悪の場合、性犯罪を引き起こすことだってあります。

 

ただ、しっかりと性教育を教えたいと思っている大人が実は多いことも理解しているつもりです。でも、こんな事件があったりするので…。↓本当に難しい環境ですよね。https://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-04-10/2009041001_02_1.html

 

私もあと少しで20歳になります。人任せにせず、私自身がしっかり"性"について発信していけるような大人になりたいです。

何故なら「性教育」とは「人権教育」だから!

 

最後に。Hさん、私に成長する機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。

どうか彼氏さんとお幸せに♡