「正しさ」って何だろう①

はじめに

誰もが人生のあらゆる場面で、自分なりの「正しさ」「信念」「常識」をもって生きている。

当たり前だが、それは学校や職場などの集団や、社会にも存在している。

いつも「正しい自分」でいたいと思い、何かに対して努力をしたり、それを追求しようとしたりすることは良いことだと思う。

しかし、その「正しさ」はときに誰かや自分自身をも傷つけてしまうことになると私は思う。

私は高校3年間で、部活動と勉強の両立を精一杯頑張ってきた。それは、私自身がこれまで「何事にも成果を出し、周りからの評判を得たい」と強く思っていたからだ。

しかしこの考えを強く持ちすぎたが故に、結果が中々出せない自分を認めることが出来ずにいた。

自分自身を強く否定してしまうことばかりだった。

また、周囲の声がとても気になり、

「努力しろ、結果を出している人はみんな努力している」などと言った言葉に私自身が敏感に反応してしまい、追い詰められたこともあった。

このように、「〜でなければいけない」などとあまりにも自分の正しさを確立させてしまうことによって、結果的に自分を苦しめることにつながったり、他の考え方を見つけ出すなど、柔軟な思考を持つことができなくなったりするのではないだろうか。

また、自分が持っている「正しさ」と、他人の持っている「正しさ」の違いを認められず、争いに発展してしまうことがあるのではないだろうか。

私は努力することは今でも大切なことだと思っている。しかし、自分の「努力するべきだ」という考えに固執した結果、身体を壊したり自分のことが嫌いになったり、自分が望んでいない方向に物事が進んでいったのである。

「正しさ」とは、私たちが「どう在りたいか」を考えさせてくれる大切なものだ。

しかし、それは同時にとても厄介なものかもしれないということを最近感じるようになった。

「正しさ」に縛られず、上手に自分自身と向き合うにはどうしたら良いのだろう。このテーマについて、これから少しずつ私の考えを書いていきたいと思っている。