対話④ 〜Y君〜もっと大きなはずの自分を探す

対話4回目👏 4人目はY君19歳です!

ありがとうございます😆

5歳からの幼馴染みです!zoomではありますが、久しぶりに声を聞きました。

人見知りの私は、幼い頃Y君に助けられたことがたくさんあったんですよ。

今回は、「教育」目線でのお話が中心になっているかと思います。

あ、お話の途中から出てきますがY君は、高校時代に立ち上げた「浦高生ふるさと応援隊」を始め、様々な活動をしています。

「浦高生ふるさと応援隊」のFacebookのページを貼っておきますので、こちらも是非覗いて見てください↓↓

https://www.facebook.com/Urakouproject/

 

対話スタート!

 

 

😊:お久しぶりです!うわー懐かし!

 

Y:お久しぶりー!お待たせしました。

 

😊:よろしくお願いします。Yとは小さい時はよく遊んでたよね。Yは昔から、リーダーシップがあって明るい子!っていうイメージだった。

 

Y:たしかに、小学校の時から会長になって、それなりに先頭に立つ機会が多かったかな。

 

😊:コミュニケーション能力も凄いし、人気者だし!羨ましかったな、比較して自分のこと嫌になってたな〜笑

あ、でも、今はYみたいに上手にお話はできないけど、質問力のある人とか、人の心の引き出しを開けられる人にはなれるかもって思うようになったよ。

今は、SNSで誰でも自分の意見が世界に発信できる時代になったじゃん。周りの子がSNSをやっているのを見ると、勿論私も含めてそうなんだけど「みんな誰かに見てほしいんだな・聞いて欲しいんだな」って凄く思うんだよね。

だから、コミュニケーションって「発信すること」に目が行きがちだけど、「聞く力」も大事だと思う。で、今私がやってる「誰かとの対話をブログに載せる」という活動はそういう「聞く力」を身につけるための練習だったりもする。上手く喋れる人には憧れるけどね。

 

Y:なるほど。俺は、寧ろ「聞く力」の方がコミュニケーションは大事だと思う。だから、俺コミュニケーション能力なかったよ笑 当時は思ったことや喋りたいことを喋るのは得意だったけど、「相手が今、何を感じているのか」を考えることは出来ていなかった。

小学生の頃は、相手の表面上だけを見て、レッテルを張っていたと思う。俺は会長とか先頭に立つことが多くて、小学生なりにプライドや誇りがあったんだよね。だから、ダラけている人を見るとすぐ、批判的に見てしまっていた。

 

😊:そうだったんだ。でも、レッテルを貼ってしまうのは私もそうだった。そういう自分に気づいたのは、いつ頃から?

 

Y:えっとー。最初のきっかけは、中1の時の担任の先生に出会ったこと。もっと、他人としっかり向き合っていかないとって思うようになった。

 

😊:ふむふむ

 

Y:でも、その一方で、自分のことを「カッコよく見せたい」という気持ちが優先してしまっていたことも多かった。

そんな自分を変えた2回目のきっかけは、高校3年生の時のサッカー部での出来事。俺は小・中学校とサッカーではキャプテンを務めていたんだけど、高校だけはキャプテンになれなかったんだよね。キャプテンが俺じゃなくてT君に決まった時は本当にそういうことが初めてだったから、「どうして?」って気持ちになった。

でも、6月に大事な高体連が終わってから、T君や他の何人かの3年生が本来の時期よりも少し早く引退して、少しの間、俺がキャプテンを引き受けることになったんだよね。ただ、俺がキャプテンになった途端、チームとしてのまとまりがなくなったり試合も全然勝てなくなってさ。

ついに、ある試合の帰りのバスで、先生に「もうキャプテン辞めてもいいんだぞ?もう3年生は引退するし、2年生に任せてもいいんだぞ。」って言われて。その時に、初めてリーダーとしての挫折を味わった。でも、それと同時に、その時初めて大人に強く反抗出来たんだよね。

「やめません。次の試合まで見ていてください。そこで先生から見て、キャプテンらしくなかったらやめます。」って宣言した。

 

😊:おお〜カッコいい〜!

 

Y:そこで色んなことに気付かされた。今までは先頭に立って引っ張っていく役割が多くて、それも割と上手くいってて。大人から見ても従順な子だったと思う。俺が「大人からどう見られているのか」常に考えていたから。

でも、こういう出来事があってから色々吹っ切れて。大人にどう見られているかをあまり気にしなくなった。もっと自分の意思で動こうと思うようになったし、客観的に物事を見れるようにもなった。余裕が出来て、目標から逆算して考えることができるようにもなった。

 

😊:そっか。私自身も引退直前の部活で似たような経験があったな。考え方が変わってから、試合の直前に、ある曲を聴きながら「世界が変わる!」って宣言するルーティンを作るくらい笑 絶対変人だったと思う笑

(これです!カッコいいからみんな聴いてほしい!→https://youtu.be/9O4JK4gZ_i4 )

反応的になるんじゃなくて、自分の内側と向き合えるようになれば、強いよね。

 

Y:サッカーのルーティンは俺もたくさんあった。キーパーグローブは左から履いたり、ゴールのバーにタッチして、一瞬心を無にするように瞑想したり。後、服は絶対アディダスで揃える笑 バラバラのメーカーだと気分が乗らないから。

 

😊:やっぱりそういうのあるよね!

次!Yは部活を引退してから「浦高生ふるさと応援隊」っていうグループを立ち上げて地域活動をしていたよね。高校生が「素敵な私に会いに行こう」というテーマで、小学生に授業をするっていう。あれ、最初に見たとき凄くてビックリした。思わず、私の友達に拡散した。Yの隠れファンになった子もいるよ笑

 

Y:ありがとう笑 凄くお世話になった街だから、大学へ行く前に何か恩返し出来たらなって思ってた。

この街には、真面目な子どもが多いなって感じていて。だから大人から言われたことは、みんなしっかりやるんだよね。でも、その一方で、自分から進んで考えることが苦手だったり、周りの目を気にして自分の考えを閉じ込めてしまう子も多いと思っていて。

だから、「自分でもレールをひけるんだぞ!」っていうのをこの町の子ども達に伝えたかった。

そのためには、活動の内容自体もそうだけど、まずは俺が第一人者となって、自分から動いている姿を見せようと思った。前例が有れば、その後に人は続きやすいから。

 

😊:わ〜凄いな〜!「大人からどう思われているのか」を気にしていたY自身の過去の経験が、この素晴らしい活動に繋がったんだね。

 

Y:あ、後、「俺が一人で頑張った」みたいな風に誤解されるのが嫌だから一応言います!こういった活動は協力してくれた仲間や小学校の先生・子ども達、応援してくれた人がいて、はじめて出来たこと。それは、この活動に限った事ではなくて日々の生活でもそう。俺も含めてみんな、誰かに助けられながら生きている。

だから、いつまでも感謝の気持ちを忘れずにいようと思う。

 

😊:そうだね。話がズレるんだけど、私のブログ、たまに批判コメントがくるのさ😱Yは活動を始めた時、周りの友達になんか言われたりとかした?笑

 

Y:お前受験勉強しろよー笑 みたいなのはちょっとあったかも笑 でも、これも俺にとって、大事な勉強だし。

そういう時はこう考えている。浦河は人口が1万人いるけど、その中で俺の考えに本当に賛同してくれたりする人は1人とか2人とかめちゃくちゃ少ないかもしれない。けれど、それを東京の人口で考えるとする。東京は1000万人くらい人がいるから、単純計算でも1000人は賛同してくれる人がいる。1000人もいるなら凄いよねって笑

確かに何かをし始める人は、最初は仲間を見つけることは大変だと思う。でも、諦めずにずっと続けていって、どんどん広い世界に踏み込んでいけば、絶対に仲間は見つかる。全く同じ性格の人はいないからこそ、共感してくれる人がどこかにいると俺は思っているよ。

 

 

😊:なるほど。元気になりますわ笑

Yは今、北海道を離れて、栃木の宇都宮大学教育心理学を学んでいるけど、将来は教員を目指しているんだよね?

 

Y:実はまだ、「教員」になる!と決めているわけではないんだよね。最初は、北海道の大学に行って教員を目指そうとしていたんだけど、色々考えているうちに「そんなに簡単に教員になるって決めて良いの?俺、本当は何がしたいの?」って疑問に思うようになってさ。

考えた結果、教員になりたいというよりは、「教育心理」に興味があるということに気づいた。勿論、まだ決まっていないだけで、また教員になろうって思う可能性もある。でも、教員以外にもたくさん教育に携わる方法はあるから、その先の進路は大学の4年間で考えようと思う。

後、北海道の大学を目指すのをやめて、宇都宮大学に決めたのは「教育に携わる人が、北海道の狭い世界しか知らないのヤバくない?」って思うようになったから。確かに、人間だし知らないことはあって良いけど、北海道の教育しか知らないのに偉そうに喋るのも…って俺自身は思うようになって。後は、俺は地域教育にも興味があるから、地域教育と教育心理を同時に学べるこの大学に魅力を感じて、受験を決めた。

 

😊:すごい。色々考えているんだな〜。広い視点で教育について考えるのは大切だよね。特に今は、新しい情報がバンバン入ってくるような社会だから、教員になる人は大変だと思う。

 

Y:そう。大学で学んできた知識さえも、実際に教育の場に行けば既に古くなっているんだろうなと思う。

後、広い視野を持つために、北海道以外の大学を選んだことは勿論、福祉や行政など、教育とは別の分野のことも勉強しないとって思っている。だから大学での勉強に収めるつもりはなくて。

 

😊:Yは凄く探究心があるよね。私も毎日、学校の勉強の他に、政治や福祉のニュースを見たり勉強をしたりする時間を作っているよ。でも、調べれば調べるほど暗い事実に直面して、途中で調べるのが嫌になってくるんだよね。見ていて本当に辛くて。Yも勉強していると、辛い事実を知ることがあると思うんだけど、「もうこれ以上知りたくない!」って思うことはないの?

 

Y:人権があるのに、学びたくても充分に学べない人がいるのはニュースでも見るし、学校の友達にもいたし…。確かに目を背けたくなるような事実を知ることはある。

それでも、俺は知ることに抵抗はないかな。何事にも真っ直ぐ飛び込めるのは自分の長所だと思っている。

 

😊:本当にそう思う!

 

 

 

😊:好きな〇〇シリーズに入ります!好きな本を教えてください。

 

Y:小説なら重松清の「君の友だち」

 

😊:わかる!私も持ってる。私、重松清ガチ勢。

 

Y:うわっ。俺は今、手元に「きよしこ」しかない笑

でも、1番はワンピース! 生き方といい考え方といい、思いやりといい…もう全てが詰まっている作品だと思う。

特にルフィーの生き方に尊敬する。幼い頃、ルフィーは小さな村で「海賊王に俺はなる!」って宣言したんだよね。でも、村の人には散々無理だと馬鹿にされて。

でも、小さな村を出て、広い海に出たら、一緒に目標に向かって頑張る仲間が出来てさ。

やっぱり、どこかに仲間は絶対いるって感じたし、自分の信念を持ち続ける大切さをワンピースで学んだかな。

 

😊:好きな音楽は?

 

Y:Mr.Childrenの終わりなき旅。

サッカーの試合前に必ず聴いてた。あ、さっきルーティンの話をしたけど、もう一個思い出したわ!「閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて」の歌詞に合わせて、両手で開くような動作をするっていうのをやっていた。自分の殻を破るイメージを持ちながら。

 

😊:この曲、好き!私も試合の30分前に聴くって決めてた!

歌詞の一部↓↓

息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら 放つ願い
カンナみたいにね 命を削ってさ 情熱を灯しては
また光と影を連れて 進むんだ

 

閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっと きっとって 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅https://youtu.be/QCiERL2m3Ss

 

😊:最後に!好きな言葉は?

 

Y:中2の時の校長先生の言葉。

「ありがとう たった5文字の言葉で人の優しさに触れることができる」

昔はすぐ人にレッテルを貼っていたけど、今は巡り巡ったご縁を大切にしたいって凄く思う。やっぱり、1人で生きていける人間なんていないから。

そして、何よりも「ありがとう」ってたくさん言える人になりたいと思っている。

 

ーーおしまいーー

「自分でもレールはひけるんだぞ!」

名言ですね〜。

短い対話の間に、たくさんの大切なことが詰まっていましたね。

Y君は「広い世界」を見ようと、日々視野を広げる努力や、自分と向き合う努力をしているんだな〜。

私ももっと、色んなことに挑戦したいな。

私が落ち込んでいる時って大体、視野が狭くなっている時だし…。

 

後、対話で出てきた、Y君が持っている重松清の「きよしこ

この本には、こんなことが書かれているんです。

「ひとりぼっちのひとなんて、世の中には誰もいない。抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、抱きしめてくれるひとや手をつなぎ返してくれるひとも、この世界のどこかに、絶対にいるんだ」

まさに、Y君にピッタリの一冊ですね!

 

あ、そんな素敵なY君ですが、実は、対話中にアリが大量発生して、発狂しながらお話してくれました笑

殺さないように、一匹一匹丁寧につまんで外に出してあげてましたよ。

言葉や行動の端々に、優しさが滲み出ていました。